【旋 律】後編 第十四章

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  ムキになる布施を前に、穏やかに微笑む楓を眺めながら、 ……布施君の友達がこんな方だなんて、なんだかすごく意外。 と裕子はシミジミと思っていた。 布施君の友達はきっと彼と同じように、ちょっと鼻につくほどの自信家かと思えば、 こんなに物腰が柔らかくて、穏やかそうな人だなんて。 でも、実際はそんなものなのかもしれない。 自分とまったく違うタイプの人間に惹かれるのはよくあることだ。  
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