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「あまり今と変わらないよ。
頭も良くて機転がきいて、いつも周りにたくさんの人が集まっていて。
一見軽そうに見えるけど、言ったことは必ず守るし、何より、すごい行動力だった」
へぇ、と頷く裕子に、楓は優しく視線を合わせた。
「裕子さん、布施はね、やると決めたら必ず実現させる男なんだ。
そして人並みはずれた洞察力を持っている。そんな布施が、結婚するならあなただって決めたからには、必ず全力で守ってくれると思うよ。
色々あいつの強引さには驚かされたり、不安になったりするかもしれないけど、あいつは決めた以上はやってのける男だから信じて大丈夫だと思う」
そう告げた楓に、
まるで自分の心を見透かされているような気分になり、裕子はゴクリと息を呑んだ。
ビックリした、まるで心を読まれたみたい。
そう思いながら、
「ありがとう、広瀬さん」
と頭を下げた。
その後、円香が腕を奮った料理に舌鼓を打ち、しばし談笑したあと、布施と裕子はお礼を言ってショップを出た。
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