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「布施君、彼のこととても慕っているのね。
布施君の親友がああいう人だなんて意外だったけど、とても嬉しかった」
シミジミとそう告げた裕子に、
「俺には表面上の友達はたくさんいるけど心を開けるのはあいつだけなんだ。
俺の宝みたいな存在だよ」
と布施は悪びれもせずにそう答えた。
「宝って、そこまでハッキリ言うと思わなかった」
「嫉妬するなよ」
その言葉に、裕子はプッと笑った。
「しないわよ」
「お前のことは大事にするよ」
サラリとそう告げた布施に、裕子は言葉を詰まらせ、頬を赤らめた。
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