【旋 律】後編 第十四章

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  玄関には客用のナチュラルな靴棚と、スリッパが用意されていた。 廊下には小さな鉢植えが並び、壁には額の中に花が飾られていた。 ナチュラルで可愛らしい雰囲気。 初めて訪れた『自宅ショップ』が、とても新鮮に感じられた。 布施と裕子がショップスペースであるリビングに足を踏み入れると、棚に小物を並べていた円香が笑顔を見せた。 「あら、布施さん、いらっしゃいませ」 「こんにちは、円香さん」 彼女につられるように、布施も柔らかな笑顔を見せ、裕子も「こんにちは」と頭を下げた。  
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