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――――……
楓の書斎に訪れた布施は、薫の留学の話を聞き、「へえ」と目を開いた。
「薫君がMBAを取得するのに留学とはねぇ。
それまた彼もすげえものにチャレンジするなぁ。
でっ、亜美ちゃんは?」
感心したようにそう言って脚を組んだ布施に、
「今は残り少ない一緒に過ごせる日を惜しむように、二人でいつも一緒にいるよ」
楓は小さく息をついてコーヒーを口に運んだ。
「亜美ちゃんのような子を彼女に持ったら自分に自信をつけたくなる気持ちも分からないでもないよな。
しかしMBAとは」
布施はそう言ってクスクス笑った。
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