1239人が本棚に入れています
本棚に追加
「佐伯先輩をとりあえず嫁において、自分はまだまだ裏で遊ぶつもりかもですよ」
露骨にそう告げた後輩に、
「ちょっとアンタなんてこと言うの?」
と同僚が怒ったような声を上げ、
「でも私は先輩のことを思ってぇ」
とワイワイ始めた二人に裕子は居たたまれずに席を立った。
「ごめん、ちょっとお手洗いに」
そう言ってオフィスを出て行った裕子の背中に、
「ちょっと言いすぎだって!」
と後輩を嗜める同僚の声が聞こえていた。
最初のコメントを投稿しよう!