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――――……
季節は流れ短い秋が終わり冬が訪れた。
クリスマスには円香のショップの中央に大きなツリーを用意し、
楓と円香、亜美と薫、そして布施と裕子が集まり、ホームパーティーを開くこととなった。
亜美と薫はテーブルの上に並べられた、立食バイキング形式の豪華な手作りオードブルに目を輝かせた。
「うっわー、美味しそう!」
「円香さん、マジすげぇ。この唐揚げ、マジ美味い」
そう声を上げる亜美と薫に円香はクスクス笑い、
「唐揚げは裕子さんが作ってきてくれたのよ。凄く美味しいわよね」
と伝えると、裕子が慌てて首を振った。
「そ、そんな誉められるほどのものじゃないけど、良かったらたくさん食べてね、亜美ちゃん、薫君」
その言葉に亜美と薫は「はーい」と声を揃えて、皿に料理を盛っていった。
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