【旋 律】後編 最終章

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  「改めて円香さん、お時間取らせてしまってごめんなさい。私も仕事に戻らなきゃ」 そう言って立ち上がり頭を下げた美佳に、 「ううん、私も美佳ちゃんに会えて、お話することができて本当に良かった」 と伝えると、彼女は嬉しそうに微笑んで、また会釈をして颯爽と歩き出した。 眩しい光の中背筋を伸ばして歩く。 そんな彼女の姿は輝いて見えた。 「懐かしい友達?」 そう尋ねた楓に、 「そうね、とても懐かしいお友達」 と微笑みながら答えた。 それはある晴れた日の午後だった。 【ある晴れた日の出来事】 TheEND  
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