第1話

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「竹下君、今日もお菓子が一杯ねぇ! 凄いわぁ! この新作チョコレートも買ってみたら? 後で感想を聞かせて?」 ――うるせー。俺に気安く話しをかけるな40ババアの東野さんよ。くたびれた顔しやがって、俺より長く働くなんて、お可哀想な主婦だぜ。 「じゃあ東野さん、そのチョコレートも持ってきてくれる?」 「はいはい! ちょっと待っていてね」 天然パーマで短い髪、背が低く突き出た腹は、まるで家の母親を見ているようだ。
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