第1話

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「お待たせ! 竹下君、こんなに毎度買い物をしていたら、給料大丈夫なの? 5時上がりだしあまり稼げないんじゃないの?」 余計なお世話だババア。こいつとはシフトが被らないように、週3に減らして貰おう。 「もう30過ぎているんだっけ? なにか他に仕事をしているんだ? そうよねぇーきっと? お会計4300円です」 「変に勘ぐらないで下さい。実は俺、社長の息子なんですよ?」 折りたたんだ5千円札をカウンターに叩きつけた。ババアが目をひん剥き、拍子抜けしている。
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