第2話

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 夜は眩しいくらいのネオン、ちょっと汚れた道路、同じ日本人とは思えない個性豊かな人種……俺はこの町で30年過ごしてきた。 世の中、不公平が常々だが、この環境だけは勝ち組だった。駅前に大好きなメイド達で溢れるなんて予想もしていなかった。 ちょっと足を運べば職場のコンビニだけじゃなく、大好きなメイド達へ直ぐにでも会いに行ける。この町は俺の誇りだ。 この匂い、同じ趣味趣向の仲間、光り輝く派手な看板、安く手に入るパソコンのパーツ……海や山、綺麗な景色を楽しむと同じように、落ち着く風景だった。
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