第3話

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 人々が行き交う大通りに面した、小さくたたずむコンビニ。それが俺の勤務先。 土日や夕方は、主に学生が働き、朝から夕方までは、主婦らが店を独占している。 こいつらの会話は単純だ。ワイドショーや夫の愚痴、当たり前の顔をして同僚の陰口を叩く。特に店長の悪口は盛り上がるらしい。 俺の勤務時間は9時から17時。殆ど主婦達と被る俺は、少々ウンザリだ。 他の従業員と比べ、店長は俺を雇って、重宝しているはずだ。権力を使い主婦と不倫をしているのも、見ない振りをしてやっているんだからな。
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