プロポーズ

3/30
前へ
/30ページ
次へ
薔薇の匂いが辺りを漂う。秋葉原には似つかわしくない香り。花は良いよな。雰囲気までも明るく変えてくれる。 皆の目には、さぞかし格好良く映っているんだろうな。 ――ん? 強い視線を感じる。 今までとは異質な、鋭い視線を確かめようと辺りを見回した。 ――苺だ! 一瞬だけ眼が合ったが、直ぐに逸らし、パフュームへと歩き出してしまった。 ――話したい。追っかけなくては! 「苺! おーい! 苺! ちょっと待って、話があるんだ」
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加