プロポーズ

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「一生ほえてろ。豚が」 メイドな苺、可愛い苺、順応な苺、甘える苺、おねだりする苺、くるくると変化する表情が走馬灯のように蘇る。 可愛い小さな背中が、遠ざかる。腐った店、パフュームへと足を進めている。 「苺があんな言葉を吐くなんて、俺は信じない絶対に!」 あれはパフュームの店長が言わせているんだ。俺達の仲を引き裂く為に。 ペットの様なメイドの苺が、あんな汚い言葉を使うはずがない。そうしろとあの馬鹿店長が命令をしているんだ。 きっとそうだ。真実を確かめなくては。時間を潰して、仕事が終わるのを待とう。結ばれている二人は、ちゃんと話し合えば解決する。 しかしあの店長、顔も憎たらしいが、根にも持つタイプなんだな。絶対に苺は取り戻すからな!
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