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「家の方も構わないんですが、お願いがあるんです……」
――けっ! 結婚なんて止めちまえ! っていうか、結婚したら俺んちに住むのか? なら、いっかなぁ?
「なんだね? お願いって」
「母が……半身不随になった当時から、自信をなくしてしまったというか、人見知りが激しくなったんです。
秋雄さんと私の友人2人づつくらいお呼びして、こじんまりと式を挙げたいんです」
なにかを思いつめた様子でワインを飲み干した。その姿も俺はただただ、見とれていた。
「絵恋さんがそれで良いと言うのなら、うちはかまわないよ。こんな素敵な人を頂けるのだから」
――何それ? なんだかエロくねぇ? 俺も食べたい!
「お母様、私とお話したらすぐに打ち解けるわよー、なんたってお喋り上手なのよ私。
でも良いのかしら? そうすると秋雄は、白田家に一緒に住んだほうが良いのかしら?」
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