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「絵恋さん、この酢豚も美味しいから取ってあげる。じゃんじゃん食べて!」
「うん、美味しい! ありがとう」
絵恋が秋雄じゃなく、俺を見る。それだけで胸が高鳴り続けている。これは決して、動悸じゃない。
――ああ、くそ! この2人の仲をぶち壊したい。
「本当に今日は、格別に美味しいなぁ~! 母さんの料理は最高だよ」
「貴方ったら、まぁ」
2人は顔を見合わせていた。
――おいおい、そっちも薔薇色ムードかよ。気づいたら俺……1人ぼっち?
「ごめんなさい信介さん。私ったら、気が利かなくって……ワインをどうぞ」
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