第10話

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「ごめん、電話みたいだ。ちょっと席を外すね」 チッ。話を詰めようとした所だったのに、誰だよ邪魔をする奴は! ソファーから、ゆっくりと立ち上がり、ポケットから黒い携帯を取り出した。画面を開いてみると、手紙マークのアイコンが表示されている。 ――なんだ、メールか。 親指で操作しながら、階段のほうへと歩いていった。 メールの見出しが『Hide付』と見慣れない英単語が書いてある。 ――Hide? ヒデ? ハイド? なんだこりゃ? 送信者は……やべ! あのサイトの管理者、ギルティからじゃねーか!  嫌な予感を感じながらも、恐る恐るスクロールしていく。
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