第10話

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 ――え!? その格好は! 「お待たせしました。お母様、お手伝いさせて頂きますわ。その為に、エプロンを持参してきたんですの」 「あらまぁ~可愛いわ、絵恋さん。やっぱり娘も1人欲しかったわ……じゃあ、一緒に作りましょうか」 「はい!」 キッチンへ姿を消した絵恋は人形のようだった。いや……あれはメイドのようだ。 硬派のロングスカート。黒髪ポニーテールに、白いフリルのエプロン――完全に俺好みのメイドだった。 秋雄はドサッとソファーに腰掛け、ワインを飲んだ。顔がずっとニヤケっぱなしで、非常に腹が立つ。 「あんまり見とれんなよ。絵恋が汚れそうだ」 「おいおい、もう酔っ払ったのか? 失礼な……絵恋さんとは、どこで知り合ったんだ?」
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