第12話

8/23
前へ
/23ページ
次へ
「さっきからキョチョ、君は何を言っているんだ? ほら座って、相談に乗るから」 え、でも。あっちのサングラスが気になる……。 「へっ、キョチョ? まじ、うけるんですけど~! またかよ親父~」 金髪グラサン野朗が腹を抱えて、笑い出した。 「あ、ごめんな。こいつ息子なんだ。いずれ跡継ぎになる予定で、色々教えているんじゃ。 俺よりメカニックに詳しくてなぁー、色々な助言をくれるぞ? 経験豊富な息子は、恋愛相談もOKだそうだ」 メカニック? 完璧死語だよな? 「はぁーい! 始めましてぇ~! 趙雲でーす! 君ぃ、たくますぃねぇ!」 趙雲は格好良く片手でサングラスを取ると、意外にもその瞳は糸目で垂れていた。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加