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反対側から腕が伸びる。華が不機嫌そうに首の骨を鳴らしたが喧騒に掻き消される。
「黒川?女子にヤキモチ妬いてた?」
心の中で溜め息を吐く。緩やかに腰を引き寄せる賢人が目を覗き込んで綺麗に微笑んだ。
「いやいやいや。何で俺がヤキモチ妬かなきゃなんないの?主語が抜けてるが、賢人の言いたい事は理解した。誰が誰にだ。ありえねえ。おい?どさくさに紛れて肩に腕を回すな賢者様?「黒川落ち着いて聞こえてる「まじか」
どうやら心の声がダダ漏れしたらしい。苦笑いする賢人を放置し、対面に腰掛ける委員長の様子を窺った。
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