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部屋には醤油の香ばしい匂いが、立ち込められていた。テーブルには一つ、ラーメンが置かれている。
部屋を眺めると、お馴染みの家電製品はあるが、飾り物はなく殺風景だった。
――人のぬくもりを感じない部屋だなぁ? ああ、でも助かった。3人掛けのソファーがあるじゃないか。
なるべく起こさないように、そっと弾力のある白いソファーに寝かせる。
――誤解されたら、嫌だけど……戸締りもしないとあれだし……まだ起きるなよ? やっぱり玄関の戸を閉めてくる!
そっと足を忍ばせ、玄関の扉を内側に引き、鍵を掛けた。
――重蔵は、もう帰って来ないよな? マジ怖え~。
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