第14話

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 リビングに戻り、起き上がる気配がないのを、鼓膜で確認する。 ふぅーっと安心し、次にタオルがないかと探し回った。 ――頭は冷やしたほうが良いだろう? 昔から言われてるし……そうに決まっているよな? ああ、あっちだな。 カウンターで遮られてる向こう側には、小さなキッチンが見えた。 台所には包丁を拭くタオル、食器を拭く布巾や、キッチンペーパー、冷蔵庫にはもしかいたら保冷剤もあるかも知れない。 痣が熱を持ってるかも知れないし、頭も早く冷やしたほうが良いよな? ということで失礼しまーす! 勝手な独断で入り込み、即布巾に目が付いた。蛇口を捻り、水を細く出す。 ま、待てよ! 閃いた!
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