第14話

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 ――ドキーン!!!! や、やばい! 起きたのか? 跳ね上がる心拍数に緊張し、そっとリュックを背負いなおす。近くにあったグラスを、咄嗟に掴み水を注いだ。 泥棒と間違われたら嫌だ。おっと、濡れ布巾も持って行かないと。 鼓動のビートを抑え、ソファーにゆっくりと近づいた。 動いた様子はなく、さっきと同じ状態だった。 「あ、あのう……起きましたか?」 「う、う~ん……」 うなされている? 汗もかいてるようだ。おでこをそっと、布巾で拭いてみる。
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