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「あ、あのう、大丈夫ですか?」
そのまま、おでこの上に布巾を置いた。
アイス枕のような物が、あれば良いのだけど……。
「う、ううーん、待って! 行かないで!」
突然叫んだ睦美は、上半身を咄嗟に起こした。濡れ布巾が、顔や胸にズレ落ち、びっくりしてるようだ。
俺も勿論、面食らい、口が大きく開いてしまった。
――細い体で突然起き上がるなよ! ゾンビかと思うわ! 肝を冷やしたぜ……。
「お、お水、飲みますか?」
「きゃー! 貴方誰! なぜここに? 近寄んないで!」
ちょっと、ちょっと。俺も選ぶ権利が……。
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