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「困ったわ。やっとソファーまで来れたけど、これじゃ明日の仕事も行けるかどうか……
どうしましょう。もうすぐ帰って来るわよね……昼どころか夕食さえも作るのが大変だわ。
い、痛い! 足腰が骨に響くし、あざもズキズキする――どうしましょう」
やっぱり酷い傷だったのか。気を失っていたくらいだもんな。
あんな状態で救急車を呼ぶのを止めた睦美さんは、やっぱり重蔵が好きなんだな?
離婚、どうするんだろう……もうそろそろ18時。今日は直帰したかのように早く帰ってくるだろう。
でもここで俺が現れるわけには……いかない。
「せめて出前でも注文できるお金があったら……なぜ、こんなことに――私は甚振られるために結婚したんじゃないのに。うぅぅぅ」
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