第17話

5/27
前へ
/27ページ
次へ
 重蔵が目の前を通り過ぎ、玄関前に立つ。ドアノブに鍵を差込み回した。扉は開かれ幕が上がる。 さぁ、どうする? 睦美さん。 「ただいま……うわぁ! お前なにしているんだ! こんな暗い所で」 「痣が痛くて動けないんですよ……」 「電気を点けるぞ」 パチパチッと音が鳴ると、一階のリビングに明かりが灯った。 「貴方……体があまり動かないの、ごめんなさい。ゆ、夕食が作れなかったの」 「いいから。ここへ座りなさい」 「ちょっと待って ……ズルズルズルズル」 重蔵は覚悟を決めているみたいだな。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加