8人が本棚に入れています
本棚に追加
重蔵が目の前を通り過ぎ、玄関前に立つ。ドアノブに鍵を差込み回した。扉は開かれ幕が上がる。
さぁ、どうする? 睦美さん。
「ただいま……うわぁ! お前なにしているんだ! こんな暗い所で」
「痣が痛くて動けないんですよ……」
「電気を点けるぞ」
パチパチッと音が鳴ると、一階のリビングに明かりが灯った。
「貴方……体があまり動かないの、ごめんなさい。ゆ、夕食が作れなかったの」
「いいから。ここへ座りなさい」
「ちょっと待って
……ズルズルズルズル」
重蔵は覚悟を決めているみたいだな。
最初のコメントを投稿しよう!