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「……ズルズルズルズル
あ、痛い!」
「なにしているんだよ。時間がもったいねぇーだろ? 早く座れよ馬鹿!」
ズルズルズルという引き摺る音が響く。
「とっとと飯を食いに行きたいんだよ俺は! お前の面を見ていると、毎度毎度反吐が出そうになるぜ。その白髪! 本当に34か? 歳も誤魔化しているんだろう!」
「貴方待って……体が痛いのよ――こうなったのは誰のせいよ? 少しだけ待って頂戴」
「口答えするな! ババア!」
バシーン! と肉を叩くようなノイズが鼓膜に届く。
まさか、また殴られているのか?
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