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「止めて! これ以上は……家庭の為に、仕事すら出来なくなってしまう。娘が家を出て行ったのは、その暴力のせいでもあるのよ? いい加減分かって――」
「あ? 分かったよ。こうすれば座れるよな」
「うぅっ、苦しい。襟を掴まないで、息が……」
ドサッという重みのある音が聞こた。
どうやら重蔵は胸倉を掴み、ソファーへと無理やり座らせたようだ。
「今日こそは決着を付ける。サインをして貰うぞ」
ガサガサっという紙が擦れる物音……とうとう離婚届を出したのか?
「その前に貴方……浮気をしているわよね? だから別れたいのよね?」
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