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「うるさい。早く書けよ」
「なぜ濁らすの? 生活費も入れないで女に決まっているじゃない! それならそれで慰謝料貰うわよ……それにこの暴力。本当だったら傷害罪よ?」
妙な沈黙が流れる。
重蔵を怒らせると手がつけられないという雰囲気が、こちらにまでにも伝わる。
「貴方。お給料は、なにに使っているの? 結婚は義務も付いて来るのよ?」
「……面倒臭いのは嫌なんだよ。俺を苛立たせるな」
「不倫の代償は女にも払わせるわ。だって私、こんな体じゃ、まともに働けないもの」
胸が苦しい。こっちまで気持ちが圧迫される。
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