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「部屋の片付けは終わったのか?」
「いや、今さっき来たばかりだから、まだ全然。」
蓮の問いかけに首を横に振る。
「じゃあ俺と一緒じゃん、」
「じゃあ、…えっと日向君も?」
「日向がでいいよ、」
クスリと蓮が笑う。
わざわざ慣れない、君付けで人を呼ぶと妙な照れくささが残る。
「俺は一昨日のうちに入寮したから大方片付いてはいる。」
「一緒に入寮はしなかったんだ?」
「色々用事があったからな。」
「俺の部屋の片付け手伝ってくれるんだよなっ、蓮っ。」
「俺はお前の家政婦じゃねーんだよ、」
「えー、」
「それにお前の為に割いてる時間はねーよ、」
「ひっでー。蓮の馬鹿やろー。」
「はいはい、」
自然な言葉のやり取りが見ていて微笑ましいと思える。
「楓は夕飯は何時ぐらいに行くんだ?」
「あー、6時半くらいから食堂開いてるって言ってたからそれくらいに行こうかなって、」
「じゃあ、一緒に行こうぜ?蓮もいいだろ?」
「あぁ、」
「じゃあ、是非、」
「オッケー、その時間に部屋に行くわ。」
そう言って、とりあえず、部屋に戻った。
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