1人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
なんか身体から酷い匂いするな。
とりま、風呂入るか。
なんか血が出てんだけどまあいいか。
鏡を見ると頭から血が溢れていた。
脳みそも少し出ていて目も飛び出している。
まあ、これは夢だろうし気にしなくていい。
風呂に入ってから気づいた。
なんで鍵あいてんだ?
いつもは戸締まりうざいくらい欠かさずしてるのに。
俺は違和感を感じ寝室に向かった。
「あ?...」
母さんは倒れ込んでいた。
「母さん大丈夫か!?」
母さんの体を揺する。
右手が使えないらしいから左手で。
しばらくすると母さんは目を覚ました。
「ん...かず?...ひいっ!!」
俺を見た母さんは化け物でも見たみたいな顔をして後ずさった。
「どうした?そんな痛えのか?」
傷つきたくねえから気にしない振りをした。
母さんを見下ろすと泡吹いて倒れていた。
仕方ねえ、そんな重傷なら救急車呼んでやるか。
「ーどうなさいましたか?」
「あぁ、なんか、母親が倒れてよ」
「住所をお伺いします」
「ーーーーだ。」
「すぐにお伺いします。鍵を開けて待っていてください。」
最初のコメントを投稿しよう!