土の章 祭の夜

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「そうね、りんご飴とか珠莉は好きなんじゃないかしら」 「じゃ、りんご飴でも食べようか」 兄さんはすぐにりんご飴を三つ買ってきた。 一本を母さんにわたし、わたしにもう一本を持たせ、最後を自身の口元に運ぶ。 わたしはしばらくそのりんご飴というものを眺めてからそれを軽くなめてみる。 ……甘い。 普通に飴の味がした。
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