プロローグ

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12月12日 この日私は先輩と二人で、仙台駅のちかくの光のページェントを見に来てた。 そう、告白をするために…。 一緒にいられる時間もあと少しになったとき、私は勇気を出して告白をした。 「先輩、あの…。」 「ん?どうしたの?」 「あの…、も、もしよかったら、わ、私と付き合ってください!!」 自分じゃ、絶対言えないと思ってた言葉を言うことが出来た。 「エッ!!これってもしかして、告白?」 そう聞かれた私は、黙って首を縦に振った。 「え~と、俺、まさか告白されると思ってなかった。けど、ゴメンね。俺、好きな人がいるんだ…。マジでゴメンね。」 私は、ショックのあまり泣きそうになった。 でも、辛そうな顔をしている先輩を見て、私は泣けなかった。 「大丈夫です。先輩、好きな人と付き合えるといいですね。」 そう言って笑顔でいることしか出来なかった…。 「友達としてこれからも仲良くしよ。」 「はい!!」 私が、初めて告白した時でした。
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