第19話

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 かつて、こんな物は業務的な要素でしかなかった。心のこもった伝言を貰うのは生まれて初めてだった。 今までとは、なにかが違う安らぎを意識しはじめている。それは体から湧き上がる力のようだった。 暖かい友人のメールに、ニヤケ顔を作った。 しっかりしなきゃな。よし、仕事をするぞぉ! あのマンションはセキリュティが万全。盗聴器を仕掛けるのには時間が掛かりそうだ。なにか良い手がないかなぁ……。 そうだ! ジムに潜入しちゃう? 痩せるし一石二鳥。でも金がまた掛かるなぁ。どうするかなぁ。 ボーっとしていても始まらない。取り合えずジムへと歩き出した。 カタログでも貰いに行くか。
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