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――――『僕が君を守るよ。』
『っ、もう二度と来るなッ!』―――――
…あのおかしな出来事から数日。
私は確かに“そいつ”に「二度と来るな」と言った筈だ。
「わあ、これ素敵だね~。君が育てたのかい?」
「…………………。」
「…黙ってるって事は、あははは、そうなんだ。綺麗だねー。」
「少し黙れ」
ぽかぽかと温かな日差しを受けながら眉間に皺を寄せる私と、
ニコニコと私の育てた花を見つめるそいつ。
どうしてこうなった。
こいつは何故こんなに呑気にヘラヘラと笑っている。
…こうなるまでの出来事を回想しようか。
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