第1話

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ー日常ー わたしは極普通の女子高生 勉強もそれなり、運動もそれなり、 でも普通じゃないのが 【わたしには“友達”がいない】 高校生になってもう何ヵ月だろう 気がつけば10月中間テスト 半年をきっているのに 【“友達”がいない】 わたしはいつも7時48分に家をでる その時間なら小学生軍団に会わないから 小学生が嫌いなわけではない むしろ好きだ 自転車でくねくね避けながらはあぶない だが、最近は30分にでる 48分ではクラスの女子に鉢合わせしてしまうからだ 友達とのろのろ走ってるのをみると朝からテンションがさがる 30分にでたおかげで合わずに学校へついた みただけで憂鬱になる階段を4階までかけあがる 誰かと目をあわせないため下を向きながらかけあがる 先生がきても下を向きながら気づかないふりをしてかけあがる 早くつきすぎた教室に入ると 女子が数人いる わたしは静かに中へ入る 【友達がいないから挨拶なんてしない】 黙って席につき、使用禁止だけどケータイをいじる これがわたしの日常 これが 夜崎鱗(よざきりん)の日常
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