1、ボクちゃま至上主義

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 蒼牙は不機嫌そうに木製机の上に両足を投げ出した。 「逮捕だと……このボクが? そんなもの、もみ消せばいいだろ」 「費用対効果を考えると、非常に能率の悪い話です」 「じゃあ、このボクが悪いとでも?」 「爆破してしまったらさすがに総理が悪いと思います」  冷静に答える出雲の声を遮る様に、蒼牙は足をダンッと机に打ち付けた。 「ボクは悪くない!!  ……ったぁ!!  痛い、変なとこ打ったあ! かかと打ったあ!  ほら、あ、ほら、何か腫れてきたし。くそっ、出雲のせいなんだからね!」    瞳をうるうると潤ませながら睨みつけてくる蒼牙をよそに、出雲は胸元からピンマイクを取り出した。
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