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包帯で湿布を固定する出雲を眺めながら、蒼牙はにやりと笑った。
「やっぱ、こんだけ人気があるとね。妬まれたりとかもあるしね。何より」
応急処置が終わったところで蒼牙は足を引っ込め、代わりに顔を出雲へと近づけた。
「ボクちん直属の奴隷が欲しい」
蒼牙の長い睫毛、その下に黒々と輝く瞳。
すっと通った鼻に潤んだピンク色の唇。
彼の美しい顔を前にしても、出雲は眉ひとつピクリとも動かさない。
「奴隷は私だけでは足りませんか?」
低い声で出雲が訊ねた。
蒼牙は唇の両端を上げる。
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