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富裕層はこぞって子どもを中高一貫校に送り込み、早めに大学入試対策を行わせるのが常態化した。
また、各小学校で成績優秀者上位10名は、中高一貫校へ行く権利を与えられるようになった。
結果。
貧富の差も、学力の差も、格段に広がってしまっている現代日本。
その差を埋める可能性は、人口比にして約0.001%。
つまり、出自で人生の道筋が決まってしまう社会となっているのである。
かつての士農工商を思わせる社会である一方で、社会保障も充実しているため、低所得者層は手厚い保護を受けてもいる。
それが高所得者層や、低所得者層より少し収入の多い家庭の強い不満となっている。
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