第21話

11/37
前へ
/37ページ
次へ
「で、こいつも同期。竹中誠。俺と同じ秋葉原店で働いてるんだ。独身だよ。 垂れ眼で優しそうに見えるだろう? だからすぐに部下に舐められるんだ」 「秋雄が目の上のたんこぶだと思っている只今副店長の竹中誠です。宜しく! 眼だけじゃなく心も優しく広いです!」 レッサーパンダのような、この人とは気が合いそうだな。 秋雄の愚痴を一緒に語りだしたら、切りが無く話せそうだ。 「くすくすくす」 信子が静かに笑った。初めて穏やかな表情を竹中に見せた。 おいおい、竹中誠が気に入ったんじゃないだろうな? 気が合いそうって言葉は取り消し! 帳消し!
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加