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それからは各自自由に語りだし、有沙は純正と酒を持ってホイホイと庭のベンチへと移動した。
白いベンチに黄色いドレスの女と黒豹。確かにお似合いかもな。
七姫の方は久木原槻と竹中誠に囲まれていた。
芸能人に似ているってことは、お徳でラッキーなんだな？ チャイナドレスに群がる鹿とレッサーパンダ。
残念でした！ そこの子は彼氏持ちだから。残念！ ということは俺は……信子ちゅわぁ～ん!!!!
「信介さん、ごめんなさいね。紹介した肝心の有沙があの様子で……」
「あ！ 絵恋さん！ 気にしないでよ！ 俺、信子さんと話をしてみようかな」
「信子か……ここだけの話よ？ 実は彼女の元彼は行方不明らしいの。しかも浮気相手と一緒にね。
それだけでもショックな出来事なんだけど、元彼は死んだと言い張るの。だから今日もどこか、ぼんやりしていて――優しくしてあげてね？」
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