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「あの時の和也の顔ったら、なかったな」
「えっ、隼人、なになに?」
「ニューヨークの撮影の時に、和也がやる気を出して……」
「ええっ!?あの和也が?」
経済誌の撮影の時の様子を話す隼人さんと、煽る冴子さん。
「あれは別に……」
和也さんが、少し照れ気味で言葉を挟む。
「やる気のない和也に、璃子ちゃんの名前を耳打ちしただけで、顔が緩むんだから」
隼人さんが、意味ありげな表情を浮かべて、冷やかすように言う。
「まぁ、ニューヨークの禁欲生活なら、仕方ないことだな」
更科さんのツッコミに、歓声があがる。
……そうだったんだ
今更ながら知った事実から、お互いに想い合ってた事がわかり、キュンと胸が声をあげる。
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