山椒魚

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【小説家の手記3】 僕は朝から不安で仕方がない。 女神は彫刻家の口車にのって、コンサートへ出掛けてしまった。 彫刻家というのは、蛇のようにひょろりと痩せていて、ズル賢い奴だ。 ああ、無事でいてくれ。 僕の女神。 次は絶対に君を行かせたりしない。 君が本当に愛してるのは僕だと、知っているんだ。
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