惨劇の始まり

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私達が向かうと、芦原が廊下の上を這っていた。 腰が抜けたのだろう。 「ああ…あひっ…あひにっ…たふけ…!」 彼女を助け起こす。 可哀想に、身体がガタガタと震えている。 「落ち着いて…何があったの?」 私の腕に、がっちりと爪を立てる。背中をさすると、やがて荒い呼吸がおさまった。 「お風呂…浮いてるの…たぶん、あの子よ。名前は分からない…。」 それを聞くと、鳥澤が弾かれたように飛び出した。 管理人を呼びに言ったのだ。 私は、芦原に肩を貸して食堂に向かう。 「ここにいて。すぐ戻るから。」 「三神さん、ダメよ。あれを見てはダメ!酷いもんよ…。」 私は、頷いた。 まったく、オカルト・マニアが聞いてあきれる! 私は、鳥澤と管理人の後を追いかけた。
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