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「りょうせいるい、みっけ。」
心臓が飛び出しそうだった。
いつの間にか、部屋のドアが開け放たれ、子供が私の背後に立っていたのだ。
「な…なに?貴女は、勝手に…!」
私は、子供が嫌いだ。
馬鹿で、礼儀知らずの子供は特に。
「出ていきなさい!!ほら、あっちへ行きな!!」
腹の立つことに、その少女は、何の反応も示さない。
「親はどこなの!?あんたの馬鹿親は!!」
一言、言ってやらなきゃ気が済まない。
ガキを野放しにするんじゃない、首に縄をつけておけって!
「…運転手。」
少女は、ぽつりと言った。
「嫌いでしょ?殺してあげようか?」
…はあ?何を言ってるの!?
少女は、白いカードをひらひらさせながら、部屋を出ていった。
「殺してほしい人がいたら、言ってね。」
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