8761人が本棚に入れています
本棚に追加
/1248ページ
ラース「交換条件か……それで?」
【我は当然断った。そしたら『奴』は「つまんね。飽きた」などと言って、我ら一族に『何か』をかけた…】
ラース「『何か』?」
【その者が消えた後、突然女逹が苦しみだし倒れたのだ…我らは色々と手を尽くしたが効果がなく、日に日に女逹は弱っていくのだ…】
なるほどね
ラース「つまり頼みってのは、俺にその『何か』をどうにかしてほしいと」
【…そうだ。頼む!我らを助けてくれ!】
【お、お願いします!】
と言って伏せの姿勢をとったリーダーらしきウィーズウルフ。隣のウィーズウルフもそれにつられて慌てて同じ姿勢を取る
ラース「…二つ聞くけど、まず一つはあのウィーズウルフ(闇)は?」
【あやつは裏切り者だ。力と命欲しさに『奴』に頼み、力を貰った姿があれだ。それからというもの、獲物を見つけては子供、女所構わず殺戮を繰り返して手がつけられなかった所に…】
ラース「俺達がいたというわけね。それでもう一つ、何で俺なんだ?」
【…貴殿はあの裏切り者を殺したのにもかかわらず我らには手を出さず、それどころか此奴の傷を治してくれた】
『此奴』の所で隣のウィーズウルフに顔を向けた
【あ、ありがとうございます…】
ラース「あいよ。でも、あん時に噛まれた所がまだ痛むなぁ」
【す、すまない!あの時はとどめをさすのかと…】
ラース「冗談だよ」
最初のコメントを投稿しよう!