8761人が本棚に入れています
本棚に追加
/1248ページ
呼吸するのが辛い…
「……何故ここが分かった?」
ようやく絞り出した質問に後ろの奴は
「勘……というのは冗談だ。上手く気配を消したつもりでも、俺からすればまだまだだな」
まさか、大抵の魔族でも気付かないくらい気配を消したはずなのに…
後ろの奴は一体……
「……………」
「さて、今度はこっちの質問に答えて貰おうか。……目的は何だ?」
どうする?
下手に嘘ついて納得する相手なら簡単だが……
「……………」
「おい、こっちは律儀にお前の質問に答えてあげたんだ。だったら俺の質問に答えるのが礼儀じゃないのか?」
……仕方ない
「……人探しをしている」
「……どんな奴?」
「…紫の髪に紫の目、黒いコートを着ている」
「…知らないな、そんな奴」
嘘だな。
と言いたいが、後ろの奴に何をされるか分からない
ここは…
「……そうか」
「……………」
何だ?殺気が無くなった?
…!!光の槍と剣が消えた!?
いや、消したのか
「……何故?」
「悪い、嘘ついた。多分ソイツは俺達が殺っちまったよ」
「……やはりか」
最初のコメントを投稿しよう!