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何故この子供が!?
「あともう一つ。ユーにプレゼント」
そう言って投げ渡したのは
「?なんだこれは?」
赤いテープでラッピングされた白い箱
「報告の前にこれを魔王さんに渡しとくり~よ」
「…断ったら?」
「ふへ、分かってるくせに」
「……………」
「もう用は済んだろ。とっとと帰りんこ」
「…あぁ、そうさせてもらう」
―――――――
……ここで色々考えても始まらないな
コンコン
「……入れ」
「失礼いたします」
巨大な漆黒の門を開け玉座の間に入り、玉座に座られているサタン様の前で跪く
「只今戻りました」
「うむ。報告を」
「はっ………その前にサタン様に渡す物があります」
「渡す物?余にか?」
「はい……こちらです」
サタン様に箱を渡す
「箱?誰からだ?」
「……それは…」
あの者の事を話せば僕は………
……だが
「……それはレグリを倒した者からサタン様にと渡された物です」
僕はサタン様に嘘はつけない
僕のこの命はサタン様の為だけだ。たとえ、呪縛の能力で死んでもサタン様の為になるのならば僕は
「何!?アヤツを!?それは本当か!?」
「はい間違いありません。その者は私の気配に気付いただけでなく、レグリの呪縛の能力を使います。……ただ者ではございません」
本望だ
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