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細長い階段を降り扉を開けると、玉座の間より少し狭い空間に出る
少し奥に純白の棺桶があり、棺桶を囲むかのように一面花景色が広がっている
俺達は棺桶の方へ行き、中を覗き込む
ラース「この人が…」
サタン「あぁ、余の妻だ」
中にはまるで眠っているかのように横たわっている美人の女性がいた
魔法か何かで遺体を腐らせないようにしているんだろう、腐敗臭が全然しない
ラース「この世界での弔い方、まだわからんから前の世界でいい?」
サタン「あぁ……」
南~無…っと
ザグレブ「サタン様…」
サタン「……………」
うわぁ……物凄い後悔してますって顔だな
…
…
…
やっぱり俺、甘いかな?
ラース「なぁ」
サタン「……?」
ラース「もし、今でも奥さんが生きていたら?」
サタン「……心身共に妻と子供に捧げよう。もっとも、そんな事もう出来ないがな」
……………
ラース「…ちょっといい?」
俺は魔王さん逹から離れてポケットから携帯を取り出して、ある人物に電話する
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