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ラース「コレだけでもお前が勇者じゃない確実な証拠だと思うけどな」
「それは……」
ラース「お前の元相棒。だけど、お前は勇者の力を自分の物にしてないせいで、この剣を見た目しか見えてないから捨てたんだろ?それで、宝物庫にあった代わりの剣で魔王に戦いを挑んだ。違うか?」
「だからどうした!より強い剣の方が良いに決まっているだろ!?」
はぁ~
ラース「目ん玉見開いてよーく見ろよ」
そう言って俺は右手に持ったボロボロの剣を、刃先を地面に向けて男に見せつけるように少し身体から離してから目を閉じる
すると
ポゥゥゥ………
「何だ…!?剣が光だした!?」
淡く光出すと、ボロボロの剣が俺の手から離れていき、男と俺の間で宙に浮いたまま停止する
ラース「【聖なる力を宿りし剣よ。仮の姿を捨て、
真の姿を我の前に示せ。失われし名を、我、ラースが、今此処に呼び覚ます!】」
ピシッ……ピシッ!
俺の言葉にボロボロの剣が罅割れていき、拡がっていく
そして俺は目を開き
ラース「【目覚めよ!《聖剣・クラウヴァンド》!!】」
パキイイィィィン!!………
俺が聖剣の名前を言うと同時にボロボロの剣が砕け、溢れんばかりの光が剣から放たれる
「くっ!………」
やがて光が収まると
キィィィン………
ラース「ほぉ~」
「!?」
【おぉ~こりゃまた、美しい剣じゃのぅ】
俺と男の間にあった剣が、ボロボロだったのが薄紅色のオーラを放ち、これまた薄紅の輝く刀身を持つ剣に変わっていた
「ば、馬鹿な……!?あの剣が…?!」
ラース「お前が勇者であるなら、この聖剣に気付いて当然の筈なのにな。これで分かったろ?」
「……………」
あれま。余りの変貌に呆けちまってら
「………せ…」
ん?
「返せ!それは僕のだ!!」
………何フカシこいてんだ?このゲーム脳炸裂ボーイは
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